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ギターアンプ製作 |
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ INDEX ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 回路図 部品表 調整箇所 パネル配線 ペダルコントロール ケース加工 木製筐体加工 まとめ |
回路図 回路図をクリックするとPDFファイルが開きます。 回路図1枚目がメインの増幅段、2枚目がエフェクト関連、3枚目がパワーアンプなどとなっています。 Nutubeが3極管に相当するとして2球と、それに付随するバッファなどのFET及びトランジスタなどが7石。 うーん・・・ これを「チューブアンプ」と称して良いものかどうか・・・ 部品表 部品表は以下のリンクからPDFファイルを開いてください。 部品表 部品番号100番台はメインの増幅段、200番台がエフェクト関連、300番台がヘッドフォンアンプで 400番台がペダルコントロール用リレー回路です。パワーアンプは1番台です。 回路図の内容と合わない部品があるかもしれません。ご容赦ください。 部品表にはボリューム回路やトーン回路、その他パネルに取り付ける部品は含まれていません。 調整箇所 調整可能箇所は以下の通りです。
R101,102でコンプ感を調整できます。 と言っても単純に動作電圧を下げるだけですので流行りのSAG感とかは期待しないでください。 さすがに Nutube だけでは利得が足りませんのでトランジスタで利得を稼いでいます。 シミュレーション上ではR127,128は1kΩで約26dB、4.7kΩで16dB位です。 C113,114 はスピーカーサイズによる周波数特性を補正する目的ですが、 リバーブ増幅段には必要ないでしょう。 リバーブのフィードバックは22kΩとしましたが、フィードバック無しでも構いません。 トレモロのスピードは約0.5-10Hzに設定しています。本回路ではせっかくの「チューブ」アンプですので、 フォトセルではなくチューブトレモロとしています。そのため出力段にトレモロ変調信号が漏れます。 C106が1000pFと小さいのも変調信号をパワーアンプに伝送させないためです。 トレモロスピードを上げるとその分パワーアンプに変調信号が漏れてきますので注意してください。 上記の理由によりこのアンプは低音域が上がりにくくなっています。 トレモロなんか要らないぜ! と言う方はC106,107の定数を見直してください。 また、変調信号はコンデンサでデカップリングされているためスピードにより変調度が変化します。 R5は基板調整時にアンプ部分を切り離すための部品なので、ショートで構いません。 今回はMASTER VOLUMEの負荷を下げる目的で1kΩを選択しました。 C308,309 はヘッドホンアンプ周波数特性補正用でしたが、T1の利得が-14dBですのでパワーアンプは ヘッドホンアンプの出力から信号を入れています。従って使用しません。 T1はまあ、「チューブ」アンプならトランス必要だよね、的な免罪符として入れましたが、 回路的には必要ありません。グランドループ対策としてはある程度有効かも。 この回路図ではパワーアンプのS-GNDが接地されていません。回路図上では T1,MASTER VOLUME,P-AMP ICの三カ所にタップで接地できるようになっています。 私はMASTER VOLUMEのところで接地しています。 特にどこで接地しても問題ないと思われますが、ノイズなど気になる方は検討してください。 パネル配線 パネル配線は以下の通りです。 リアパネルの配線についてはここには記述しません。ペダルやヘッドホン出力、 それに伴いパワーアンプのミュートなど、必要なものを適宜配線してください。 ペダルコントロールについて ペダルを使用してリバーブ及びトレモロをON/OFFできるようにするには 回路図中のリレー回路を用いて以下の通り結線します。 この回路はペダル配線を簡略化する目的で、ペダル不使用時にはリレーが常時ONになります。 従ってペダルを使用しない場合はリレー自体が無駄なだけでなく、電力も無駄に消費されています。 その代わりペダル自体は非常にシンプルな構成とすることができます。 切り替えだけならLEDは必要ありませんが、付けとくとちょっとカッコイイかも。 とりあえず市販品を改造して製作しました。 いかがでしょう?改造・・・してますよ。ホントだよ。 ケース加工 ケースについては金属で囲む形式であれば市販のものでかまわないでしょう。 一応ポンチ図的なものを用意してみました。 ケース加工寸法図 基板サイズやスピーカーサイズなどから寸法を決めましたが、アルミ材を加工するのは大変です。 ハッキリ言ってオススメはしません。私はある程度の電動工具を所有していますが、 そうでない場合は市販のケースを加工して使用した方がよいと思います。 前 後 これにテプラで作ったシールを貼って中身を入れれば・・・ 前 後 この通り!! ヒートシンクは超優良商社「秋月電子」さんで探してください。 ちなみに今回使用した電子部品はパワーアンプIC以外すべて(たぶん?)秋月電子さんで購入しました。 パワーアンプICは「モノタロウ」さんにて購入できます。 どういう訳かモノタロウさんでもRS Japanさんでも取り扱いがなくなっています。 この製作記事のせいじゃあないよねえ・・・・ まあパワーアンプは似たようなやつを探してください!(無責任!!) 木製筐体加工 キャビネットはベニヤ板(所謂コンパネ)の9mmを使用して組み立てていきます。 アンプ部分とスピーカーサイズから適当に寸出して見切り発車しました。すなわち図面はありません。 また、きっちり寸法を決めてもホームセンターのお兄さんの腕次第でベニヤのカット寸法が変化しますので あまり意味をなさないでしょう。そもそも木工ですからね。 ベニヤ板を接着して組立て、塗装をします。 組立 塗装 ちなみに箱の中身はこんな感じです。 青いのが今回使用したリバーブユニット [AMC2BF2] です。通常は筐体下部に設置しますが、 ツイストペア線での引き回しを避けるためアンプユニットへの取り付けとしました。 スピーカーは10cmサイズのものを2個使用します。 パワーアンプICのスペックから、8Ω10W以上のユニットを選択します。 今回はFOSTERのC100K28Sを使用しました。 ALTEC社の [405A] とかお金があれば試してみたいですけどね・・・ まあ絶版だし無理か。 比較的入手可能なものとしては Visaton社の R10 S 8Ω辺りがオススメかと。 C100K28Sも悪くはないですが、少々Hi-Fi用途向けでしょうか? ここからは独り言です。 ギターアンプのキャビネットととスピーカーユニットについて私見を述べます。 ギターアンプは「楽器」です。楽器である以上「鳴り」が良い方が優れているのは間違いなく、 また個性も出ます。では、ギターアンプの鳴りをよくするにはどうすればいいのか? まずキャビネットについては「鳴り」を考慮した材質及び板厚にすることです。 今回の場合MDF材ではなくベニヤ板の9mmを使用したことがそれに当たります。 MDF材は現代的なスピーカーボックスを製作するには良いですが、共鳴しません。 そこで今回はベニヤ板を使用しましたが、たとえばギターなどに使用されている木材 (スプルースやメイプルなど)を使用するのも良いでしょう。 材料をホームセンター縛りで考えると、パイン集成材なども候補になりそうです。 板厚は実用に耐える強度を確保することを最優先としつつ、共鳴を妨げないようなるべく薄くします。 とは言ったものの、そこは入手しやすいサイズのもので構わないと思います。あくまで強度優先で! 次にスピーカーユニットについてですが、マグネットの小さい(軽い)スピーカーユニットを選びます。 マグネットの質量が大きいとスピーカーの振動がダンプされてしまい、箱に十分伝わらなくなります。 たとえば同じ口径のスピーカーでキャンセルマグネットの有無がある場合、無しのものを選びましょう。 また、効率の高いスピーカーを選ぶことも重要になります。 以上の個人的な見解より導かれる今回製作したギターアンプに使用する10cmスピーカーの最適解は、
スピーカーを選ぶ際には周波数特性よりも効率で選ぶことをオススメします。 ばかでかい音で鳴らしましょう! まとめ グリルネットは「純正品」(聞かないで!)を用意しました。 これを木枠に張ってアンプ正面に取り付ければ・・・ ヨシ!!!! このグリルネットを見ると、何故か昂ぶってくるよね!! イマドキのデジタルばりばりアンプには無い何かがあるかもしれない!!しかしたぶん無い!!! まあいい感じに格好良く仕上がったと思いますが、いかがでしょうか? |
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